中国輸入で商品を仕入れる際に注意しなければならないのが、「PSEマーク」と呼ばれるものです。
中国輸入ではこのPSEマークが必要な電化製品が存在し、PSEマークのない商品を輸入し、販売してしまうと犯罪になってしまいます。
こちらでは中国輸入でPSEマークが必要な商品と取得は可能なのか、という点について詳しく解説していきます。
目次
そもそもPSEマーク(電気用品安全法)とは?
まずは「PSEマーク」とは何かについてご説明します。
PSEマークとは、電化製品が安全性を満たしている事を示すマークです。
具体的には電気用品安全法という電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された法律で、日本国内で100Vコンセントに接続して使用されるほとんど全ての民生用電気製品が対象となる安全規格です。
この法律によって、メーカーや輸入業者は消費者が区別できるよう適合製品にPSEマークをつけて販売することが義務付けられました。
なのでPSEマークを付けていない商品や基準を満たしていない製品は犯罪となってしまいます。
マークの形は重要度によって「丸型」と「菱形」の2種類に分けられます。
「菱形」のPSEマーク(特定電気用品)
菱形のPSEマークは高い安全性が要求される特定電気用品の116品目が対象となります。
この分類製品には、工場監査が要求されます。
電気サウナバス、電気マッサージ器、融雪機器などが対象品目です。
「丸形」のPSEマーク(特定電気用品以外)
丸型のPSEマークは特定電気用品以外の電気用品(341品目)が対象となります。
普通の電気用品はほとんどが〇型に該当します。
電気式芳香拡散器、扇風機、電気カーペットなどが対象品目です。
中国輸入でPSEマークが必要な商品とは?【電化製品は要注意】
では中国輸入ではどのような商品がPSEマークが必要とされるかというと、一般的な屋内コンセントから100Vを供給されて使用する機器は全て菱形PSEか丸形PSEマーク必要です。
PSEマークがなければ販売する事は出来ませんので、仕入れの際は要注意です。
もし、自分が扱う中国輸入商品がPSEマークが必要か分からない場合には経済産業省にお問い合わせしましょう。
中国輸入で扱いたい商品にPSEマークが付いていない場合【取得は可能?】
中国輸入で扱いたい商品にPSEマークが付いていない場合は、PSEマークを付けるもしくは扱わないという2択になります。
「丸形」のPSEマークの取得方法
もし、中国輸入で扱いたい商品がPSEマークが必要だった場合は、第三者機関を通じて安全規格を満たしているかを確認する必要があります。
実際には製造者が「任意」でPSEマークをシールに印刷しそれが貼られていれば大丈夫なのですが、本当に基準を満たしているか確認する為には第三者機関に通す必要があるわけです。
中国輸入の場合、中国の工場ではPSEマークの検査をしてくれる第三者機関と繋がりを持っている場合が多いです。
費用は大体1件で2万元〜くらいと言われています。
この金額を払って、PSEマークを取得出来る余裕があれば他のライバルへの大きな参入障壁となりますね。
もしPSEマークを付ける必要ある場合は、工場に直接問い合わせる事をオススメします。
CEマークが付いている中国輸入商品
PSEマークを調べていると必ず一緒に目にするのが「CEマーク」という言葉ではないでしょうか。
CEマークとは、PSEマークの欧州版です。
ですのであくまでも日本で販売する為にはCEマークではなくPSEマークが必要です。
最後に
中国輸入でPSEマークが必要な商品は、一般的な屋内コンセントから100Vを供給されて使用する機器の全てが対象です。
PSEマークが必要な電化製品にマークを付けずに販売を行うと、犯罪になってしまいます。
知らなかったでは済まされないので仕入れの際には要注意しましょう。