中国輸入

中国輸入商品が通関トラブルにあった場合の対処法【必要書類や手続きを解説】

中国輸入をしていると通関でトラブルが起きてしまい、商品が届かなかったり遅れてしまうといった事態が起こる事があります。

通関保留が長引くと最悪の場合には、商品が没収され捨てられてしまうという可能性もあります。

 

もし通関トラブルにあってしまったら、すぐに必要書類を揃えて通関手続きをする事が大切です。

また、事前に中国輸入商品の通関について知っておく事で、スムーズに通関できるようになります。

 

こちらでは、中国輸入商品が通関トラブルにあった時の対処法を解説していきます。

 

 

 

目次

中国輸入でよく起こる通関トラブルの原因

中国輸入商品が通関保留になった場合には「外国から到着した郵便物の税関手続のお知らせ」というハガキが届きます。

通関保留の原因としては、商品自体が輸入禁止であったり、確認の為に保留になる場合があります。

 

商品の確認の為の保留であれば電話や書類の提出で解決する事が多いです。

ともあれスムーズに通関する為には、事前に通関トラブルの原因を把握しておく必要がありますね。

 

中国輸入の通関で気を付けたい項目は以下です。

  1. 輸入禁止商品
  2. 法律
  3. 価格
  4. 偽ブランド商品

 

輸入禁止商品

そもそも輸入自体が禁止されている商品は輸入出来ません。

輸入禁止商品にはけん銃や麻薬はもちろん、爆発物や火薬類、児童ポルノなどがあります。

 

違法ではないとされていてもハーブやアロマオイル、バスソルトなどの商品の中には、「麻薬」や「指定薬物」として
輸入が禁止されている場合もあるので注意しましょう。

詳しくは税関の公式サイトに記載がありますので確認して下さい。

 

また医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、植物防疫法、家畜伝染病予防法などに関係する輸入禁止商品もあります。

輸入禁止品ではないかの確認で通関保留になる場合もあります。

 

法律

日本の産業、経済、保険、衛生、公安及び、風俗等に悪影響を及ぼす商品は法律によって「輸入の制限」が設けられています。

輸入に関係する法律には

  • 薬事法
  • 食品衛生法
  • 電波法
  • ワシントン条約

などがあります。

薬事法

医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器を営業のために輸入するには、薬事法の規定により厚生労働大臣の承認・許可等が必要です。

これらに該当する商品は、通関保留となってしまうので注意しましょう。

 

特に中国輸入で気を付けたいのは
「健康グッズ」や「美容グッズ」などの商品です。

一見薬事法とは関係ないように感じますが、マッサージローラーなどの直接肌に触れるような商品は
税関で引っかかる場合があります。

 

税関で引っ掛かった場合には「許可証」がないと輸入が出来ませんが、許可証は簡単に手に入るものではありませんので
破棄されてしまいます。

このような商品は事前に税関に問い合わせるか、扱わないようにしましょう。

詳しくは厚生労働省ホームページで確認して下さい。

 

食品衛生法

食品衛生法は食品だけでなく、食器や調理器具などに対しても含まれます。

該当する商品を輸入する場合は書類を提出すれば基本的には輸入出来ます。

しかし、商品が届いてから書類の手続きを行なったのでは時間がかかってしまいますので、事前に書類を提出しておくのがオススメです。

電波法

WiFi、Bluetooth、携帯電話などの電波を出す機器は電波法の適合をしていなければなりません。

海外と日本では電波の周波数や質が異なる為このような法律が定められています。

日本では『技適マーク』を取得した商品以外は販売が認めれていませんので注意が必要です。

 

参考:総務省 電波利用ホームページ

ワシントン条約

ワシントン条約は、「動植物」の通関を定めた条約になっています。

動植物自体だけでなく、材料として使われている革や木材等で該当する場合があるので、十分に注意が必要です。

 

輸入規制対象商品は輸入承認証等が必要となりますが、品目ごとに提出書類が変わります。

詳しくは経済産業省のホームページにて確認して下さい。

 

価格

インボイスに不備があった場合には通関保留になります。

インボイスに記載されている数量や価格が違ったり、商品代金が安すぎる価格で申請されている場合などに起こります。

 

書類と事実に違いがあった場合に通関保留になってしまいますので、インボイスは徹底しておきましょう。

偽ブランド商品

中国輸入で気を付けたいのが偽ブランド商品です。

これははっきりと税関に記載がある訳ではないのですが、偽ブランド品は没収されますので注意しましょう。

税関も目を光らせています。

 

もし仮に税関を通っても販売は違法ですのでやめましょう。

 

中国輸入商品が通関トラブルにあった場合の対処法

ではもし中国輸入商品が通関トラブルの通知がきたら、どのような手続きや書類が必要でしょうか。

ここからは対処法を解説していきます。

  1. 税関に電話する
  2. 指示に従う
  3. 通関の許可を確認する

税関に電話する

通知書が届いたらまずは税関に電話しましょう。

通知書には税関保留中になっている荷物の番号が書いてあるので、税関職員に伝えます。

 

電話の際にはまず「選択支」を聞きましょう。

もし手続き次第で受け取れる場合には、「一番早く受け取れる方法」もしっかり聞きましょう。

電話の際には必ずペンとメモを用意して下さい。

 

指示に従う

税関職員に指示された通りに手続きを済ませましょう。

例えば食品衛生法に引っかかった商品であれば、「食品等輸入届出書」の提出が必要です。

品目により、手続きは変わってきますので分からない部分は税関に質問して、書類や手続きに不備のないように注意しましょう。

 

通関の許可を確認する

手続きを済ませたら通関の許可が下りたかどうかを確認しましょう。

基本的に税関とのやり取りはメールになりますが、稀に埋もれてしまい連絡がこない場合などがあります。

その場合は電話をして許可が下りたのか確認をしましょう。

 

まとめ

中国輸入商品が税関トラブルにあい、税関保留になってしまった場合にはまずその原因を把握しましょう。

通知書が届いたらまずは税関に電話し指示に従うのが一番早いです。

 

こちらで対処法や必要書類、手続きを解説しましたが税関を通ったからといって、販売出来るという訳ではありません。

販売が違法となる商品もありますので注意が必要です。

 

また、通関時に関係する関税については、中国輸入でかかる関税の計算方法の記事に詳しく記載していますのでこちらも確認しておきましょう。

 

 

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